日本での印鑑起源から現代の役割

印鑑とは、照合用の印影とも呼ばれ、本来印影と印章の持ち主を一致するための印影登録簿を印鑑と呼んでいました。印章は、はんこの本体のことであり、印影ははんこを押印し、紙に写った側のことを言います。現在では、登録や銀行取引印など、登録に用いられた印章のことを印鑑と呼んでいる場合もあります。日本では、最古の金印として18世紀に発見された漢委奴国王が有名になっています。

その後江戸時代には行政上の書類や私文書などにも押印をする習慣が広がり、明治時代には市町村での印鑑登録制度も始まりました。印章は、陰刻である白文と、陽刻である朱文に区別されます。陰刻とは、文字の部分が削られており、押印すると白抜きで文字が浮かび上がる印章のことを言います。日本最古の漢委奴国王の金印が陰刻で作られています。一方陽刻は、文字の周囲が削られ、押印すると文字部分が朱肉にあたり文字が写る印章です。

現在では紙と朱肉が普及したこともあり陽刻印章が主流となっています。そして、各市町村手続き時などは、陽刻印章のみに使用が制限されていることもあります。また、印章と同等の効力を持つものとして、署名や拇印が認められています。特に署名では、筆跡により個人の特定ができることから、刑法や商法など幅広く印章と署名が同等に扱われています。一方拇印は、署名が記名押印と同等のものとして広く認められているため、公文書への拇印はあまり用いられていないようです。